ずっと気になっていることは「まずはやってみる」ということで、昨年から色々トライしています。
今、「学びたい欲」が急上昇しているのでその欲求を満たしつつ、その中で自分の中に何を残していくかという選択もしていこうと思います。
やってみることで、「やめる選択」もできるというのは、去年得た気づきでした。
やらないうちから決めるのではなく、やってみた結果「合う合わない」がわかる、これって結構大事なことだなと思います。
「どれが残っていくのか」というは、他人事のような感覚ですがちょっと楽しみでもあります。
さて、やり始めたことの一つに、プログラミングがあります。
社会人になってすぐに着いた仕事はSEだったので、プログラム言語の基本的な構成はわかります。
久々に興味を持って単発の講座を受けたところ、アート要素の高い別のプログラミング言語と出会いました。
Processing(プロセシング)というJavaをベースにした言語です。
無料で使え、組んだプログラムをすぐに動かすことができ、その場で結果が可視化できるところに魅力があります。
最初は簡単なプログラムを書いて、図形が単純な動作をする様子とか、色のつき方などを表現していたのですが、
回を重ねるごとに、数学的な要素がどんどん深くなり、「???」という状態に。
あれ?プログラムってこんなに数学的要素強かったっけ?
サインコサインってなんだっけ?;;;
若干心折れそうになりましたが、幸い人数が少ないので、解説に時間をかけてもらえ、なんとか着いていって(?)います。
高校で習った(はずの)数学の公式をベースに、この式を使えばこんな動きをするものができるよという概要を教えてもらえ、「なるほどー」とひとまずはわかった気になっています。
繊細で凝ったものになるほどプログラムの内容も複雑に。。。
例として見せてもらったプログラムが作り出す絵がとても美しくてびっくりしました↓
少し値を変えるだけで、形成される形も色も変化します↓
芸術の領域というのは、文系のイメージがありましたが、
先日紹介した名和晃平さんの作品の技巧を見ても、
圧力や遠心力を微妙に調整したり、緻密に間隔を定義したりと、
試行錯誤しながら、計算されているものだというのがわかります。
左脳は言語を、右脳は感覚を扱うので、芸術的感覚が鋭い人は「右脳派」などとよく言われますが、
一概にそうではないようです。
プログラミングの先生が、数式で表せるほど、実は規則的なものが自然の中にはあって、
美しい形状を表すものが多いという話も印象に残っています。
そういえば、
ガウディが造ったものも、自然のものの構造を参考にしているというのを読んだことがあります。
「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない」という有名なガウディの主張があります。
逆さ吊り模型を作り、その構造が安定しているのであればそれをひっくり返したものを造ればいい、ということで、
設計図ほとんど無しで、模型を元に立て始めたのがサグラダファミリアだとか。
きっとこの逆さ吊りの曲線も数式化できるはず。
うーん、芸術って深い。
ということで、Processingはもう少し触れ続けていきたいと思います。