今日、4月末ごろに注文していたチャリティーTシャツが届きました。
Bリーグのサンロッカーズ渋谷というチームのファンなのですが、
そのチームの2019-2020期キャプテンであり、エースでもあるベンドラメ・礼生選手が自らデザインして販売したものです。
僕もチームのために動きたい。
みなさんの応援したい気持ちを届けたい。
みなさんの声を違う形で届けるためにTシャツを作りました。
このTシャツによる収益は
サンロッカーズを始め、チームに関わる人や地域を助けるための協力金として使いたいと思います。
https://www.instagram.com/p/B_ZnhV1FWLg/?utm_source=ig_web_copy_link
こういった取り組みは、他でチーム単位で行うところはあったのですが、選手主導でないものかと思っていたところでした。
リリース情報として、上がってきたのがこちら⇩
Mサイズを注文し、男性サイズだから大きすぎたらちょっと残念だなと思っていましたが、
身長160cmの私がきて、ちょうどいい感じのオーバーサイズ感でした。
生地も薄くなく、安っぽさもなく、デザインもファンが喜ぶものになっていました。
今回のTシャツを受け取って考えたこと
今回に限らずですが、沢山のチャリティー企画があって、
チャリティーが目的なので、Tシャツにあまり質やデザイン性を求めるものではないのかもしれませんが、
それを購入する人のことを考えたら、やっぱりそこも無視できないんじゃないかと思いました。
制作にお金をかければいいというわけではなく、
消耗品だったとしても少しでも長く着られるものなのかとか、
そもそも着て出かけたいと思えるデザインなのかというところです。
チャリティーでやるのであれば、それを着て出かけてくれれば、その取り組みの宣伝にもなるし、
物を気に入れば、きっと聞かれなくても「実はこれ~」と勝手に話始めるでしょう。
買わなかったチャリティーTシャツ
昨年、仕事関係で知り合ったデザイナーから、
「デザイナーとしてやれることを考え、チャリティーTシャツを会社のデザイナーみんなで作りました。よければ買ってください」というような内容のメールを受け取りました。
文面を見たときには純粋に、こういった動きはとてもいいなと思いましたが、
デザインを見てちょっと考えてしまいました。
メールをもらった時期が5月上旬で、1回目の大規模自粛要請がもうすぐ終わるかどうなるかという時でした。
既に自粛していられないという声も上がってきており、家から出るなという考えと、経済を回さないとという考えの衝突が段々と増えてきた頃です。
送られてきたデザインは、おそらくデザイナーの人数分だと思うのですが、10種類以上あり、異なる絵柄のカラフルなものでした。
全てのTシャツに「Stay Home」の文字が様々なフォントで入っていました。
きっと、こうしようと企画して、それからデザインをしながら、制作するところを決めて、納期やら価格の折り合いをつけて、販売ページも作成してと、沢山の工程を急いでやったのだとは思います。リモートも不慣れな状態だったのかもしれません。
そこまで頑張ったのだろうなと思うからこそ、惜しいなと思ってしまいます。
デザインのテーマを決める段階で、一歩先をいけなかったのかなと。
デザイナー集団であるからこそ残念に感じました。
この期間しか着れないわけではないですが、ワードとしての印象が強すぎて、出掛ける時用にとは考えにくい気がします。
「チャリティーとして買う」と言っても、何でもかんでも買うわけではありません。
他でも色々やっている中で、「賛同者だけが買ってくれれば」と言いつつも、
その取り組みをする以上、売れないと意味がなく、
さらには、この場合はデザイン会社としての能力を示す場でもありました。
買う理由
今回私が買ったチャリティーTシャツは、先述したとおりですが、
・応援しているチームの選手が、バスケに関することに使用するために販売するTシャツである
・質(生地が厚手でチープ感がない)について言及されている
という2点に加え、
デザインの前面は前シーズンの天皇杯で優勝したときのチャンピオンリングをはめて撮った写真がプリントされていて、背面上部にはバーコードがあり、その下には前シーズン一緒に戦ったチームメンバー全員の背番号が印字されています。
前シーズンは天皇杯優勝を獲得し、チームの雰囲気も良く、勢いに乗っていたところで、Bリーグ自体が中断となり、沢山の選手とファンが悔しい想いをしたので、ファンの心を掴んだデザインであり、チャリティーだけではない価値がありました。
つまり、Tシャツを買う”理由”が複数あったのです。
行動心理の基本ですが、人は買う理由があるほど、ものを買う意思決定がなされやすくなります。
さらには、梱包やらラベルシールやら発送まで全部自分でやっているところもSNS上で見せていて、日本代表候補として活躍する選手が一人でここまでやってくれるんだという感動と、より応援したいと思うような要素が、購入後にも追加されています(おそらく本人は状況をただ発信しただけですが)
この選手はいずれアパレルも展開したいと言っているので、今後自分の商品を出す時に、今回の取り組みがプラスに働くことは間違いないと思います。
終わりに
書きながら、決して他人事ではないなと感じていました。
イベント企画をせっせと行っているところですが、会社の経営に関わってくるので、短期で収益に繋がるようなもの、長期でアプローチできるものという2軸で考えている状況です。
最近社内MTGで時々ひっかかるのが、
「とりあえず、3密対策できているようなイベントができればいい」という考えで終わっていないかということ。
目先のことだけ考えていては、人を惹きつけることはできないでしょう。
継続的にやりたい、参加したいと思えるもので、みんなが満足できるものを考えるために、頭をフルに使わなければなと思うのでした。