日々色々なことを書いておりますが、本業はディスプレイクリエイターという肩書を持ちながら、イベント業に従事しています。
植物回では少し関連する内容を忍ばせていますが、そろそろこのあたりのことも書いていこうかと思います。
ディスプレイとは?
さて、皆さん『ディスプレイ』と聞くと何を連想するでしょうか。
そのまま、液晶モニターを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、
今回お話するのは、『展示,陳列』を意味する法のディスプレイについてです。
身の周りのディスプレイ
私たちの身近にあるもので最もイメージしやすいのは、百貨店やショッピングモールのウィンドウディスプレイでしょう。
“どんな商品を取り扱っているのか”
“どんなブランドなのか”
“どんなコンセプトのお店なのか”
“現在どんなイベント中なのか” など、
様々な事をウィンドウの前を通る人に訴求する役割があります。
そのお店の商品を使ってディスプレイし、商品そのものを印象付けるのが一般的なディスプレイですが、
ただ商品を並べるだけでなく、そこに他の要素を付け足して、ディスプレイの役割に奥行きを持たせるのが効果的な使い方です。
例えば、インテリアファブリックのお店だったら、商品を使って生活空間を再現します。
好感の持てる部屋のテイスト、そこでくつろぐ自分、友達や家族と過ごす様子を想像させ、
「こんな部屋で暮らしたい」「これを部屋に置きたい」というように、自分の生活に落とし込むような想像を掻き立てるのです。
ウィンドウに商品をまったく展示せずに、ブランドイメージの訴求だけを行ったり、
パッと目に付くような展示をして、人をその建物に集客する役割をもつディスプレイもあります。
(このあたりはまた違う回に詳しく書きます。)
その他のディスプレイ
小売店のディスプレイ以外には、美術館の展示や博覧会のパビリオンなどにも関係します。
作品そのものの飾り方や作品の背景を表現したり、
“空間にどう配置するか”
“視界にどのタイミングで作品が入ってくるか”
“展示什器は何を使うか” などといった
人の動きまで想定したレイアウトにも絡んできます。
まとめ
このように、『ディスプレイ』というのは、店頭を飾るだけのものではなく、
空間を通して"メッセージを伝える"為の手段なのです。
かなりざっくり書きましたが、今後詳しい内容にも触れていきたいと思います。