前回『植物のある暮らし ~育て方のヒント1_環境~』について記述しました。
今回はその後編になります。
春から夏の暖かさが増す時期は多くの植物の生育期であり、同時に虫たちにとっても絶好の活動期です。元気な植物から栄養を吸収しようと、どこからともなく集まってきます。
今日はそんな季節に、例外なく我が家のベランダでも起こったことと対策をご紹介します。
蕾を虎視眈々と狙う虫
数年前からグリーンアイスという小柄なバラがおります。
去年はいくつか蕾を付けた後にアブラムシにやられてしまい、それっきり花を付けず、元気も無く、枯れてしまったかと思う程でした。
根気よく世話をして、今年も新芽が出てきて先日漸く蕾を付けました。
毎回注意して見ており、アブラムシがいないことも確認していたのですが、
ある朝、蕾がだいぶ膨らんできたなと思ったら、蕾から枝までびっしりアブラムシが!!
前日まで問題なかったのに、いったいどこから現れたのか。。。
こんな時に大活躍するのが、こちらベニカXファインスプレー⇩(通販番組?)
こちらを吹きかけると、あっという間に死滅します(これはこれで怖い)。
死滅したアブラムシをそのままほっとくのも良くないので、楊枝で全て取り除き、念の為周辺の土の表面にも撒いておきました。
いいか悪いかはわかりませんが、強い薬なので花弁や葉にテカテカと残るのもどうなのかと思い、私の場合はその上から霧吹きで少し洗い流します。風があれば乾きますので。
薬品以外にも、木酢液や重曹、牛乳も効果もあるようなので、気になる人は調べてみてください。
虫以外にも狙わられる!?
お次は、クレマチスのカートマニージョーです。4~5月ごろに沢山の花を咲かせてくれます。
他のクレマチスと違い、小ぶりな花が特徴的で、毎年開花時期を楽しみにしています。
花が終わったあとは、植え替えをしたり、茎を3分の2程度切り戻して、次のサイクルの準備をします。
(去年の準備が甘かったこともあり、ちょっと今年はうまく全面埋められるほど茎を誘引できなかったのですが…)
今年は、切り戻したあと暫く元気がなく、枝や古い葉に白い粉の様なものが…
これはおそらくうどんこ病という細菌の1種だと思われます。
実はこちらも、先ほどのベニカXファインスプレーが効果を発揮します。
吹きかけるだけで、暫く様子見にしたところ...
新芽がどんどん生えてきて、一気に成長していきました!
beforeを撮ってないので説得力がないかもしれませんが(笑)、ほんとに嘘のように元気になりました。
来年の開花期には、今年以上に花を付けてくれることでしょう!
弱っているのには理由がある
人間もそうですが、植物も弱っているのには何かしら理由があります。
水が足りてない、日が足りない、根っこがコガネムシの幼虫にやられている、土に栄養がない...などなど。
だからこそ、きちんと様子を観察してあげて、変化に気づいてあげられるようにしましょう。
植物が元気でいると、こちらも嬉しいものです。
逆に、植物が枯れ果てていたり、世話をされてない様子をみると、「植物の世話もできない人(余裕がない、興味がない、愛情がない、生き物として見てない)なんだな」と心の中でちょっと思ってしまう私がいる...のは秘密です。