以前書いた記事「リアル店舗は必要なのか」の中で、参考動画として入れたMBさんの本です。
ファッションバイヤー、ファッションアドバイザー、UNIQLO研究家でもあるMBさんですが、元々販売員をやっていて、そこから自分の強みを活かして活動の幅を広げてきた人です。
ファッション好きな人ではなく、お洒落が得意ではないけどお洒落したい人、どんな格好をすればいいのかわからない人をターゲットに、UNIQLOや無印でもカッコよく着こなせる方法や、ファッションの豆知識などを沢山発信していて、有料のメルマガやオンラインサロンも手掛けています。
YouTubeでは先日挙げたような内容や、UNIQLOや無印のマストバイアイテムの紹介も配信しています。インフルエンサーとしてお金をもらっているわけではなく、いいところは評価し、悪いところも包み隠さず言及しているので、ファンも付きやすく、信頼もされているのだと思います。
20代~30代前半の男の子がメイン層なのかなと思います。
では、本の構成の紹介と気になったところをメモ的に記していきたいと思います。
著者:MB / 集英社出版
もくじ
- STAGE1 今の場所から動けない君たちへ
- STAGE2 固定観念から逃げ出そう
- STAGE3 ビジネスにおける目標とは何なのか
- STAGE4 知っておくべきテクニックがある
- STAGE5 いかに正しく、いかに効率よくビジネスをするか
- NEXT STAGE ビジネスとは幸せをつくるためのツールである
貧乏な家庭で育って、販売員からスタートした著者が、現在では年商1億円を稼ぎ、本は100万部のヒットとなっています。
著者に影響されて、同じようにブログをやれば・動画をあげれば・メルマガを書けばというように、真似をしてお金を稼ぎたいという人や、色々やってみたけどどれも上手くいかないとか、何がしたいのかわからないというような悩みをもった人から多く質問がくるようです。
「自分にとっての幸せとはなにか」
さて、皆さんはこの問いに答えられるでしょうか。
お金は本当にそんなに稼がないといけないのか、
結婚して子供がいないといけないのか、
自慢できる職業じゃないといけないのか、
SNSのフォロワーは多くないといけないのか、
などなど、盲目的にいつの間にか他人軸(どう見られたいか)で自分の幸せを評価してしまい、苦しくなっている人が多く、本当に自分が何をやりたいのか、どういう状況を望んでいるのかを、もう一度真剣に考えることを著者は提案しています。
やりたいことでお金を稼ぐには
自分にとっての幸せを見直した上で、どうやってお金を稼ぐかということですが、
世の中に必要とされているサービスを提供することが成功の秘訣だと語っています。
成功している人を見て、同じことをやるのではなく、アプローチを変えることが必要で、
さらには、それを続けて行くために、それが自分が興味のあるもの、好きなことである必要があります。
著者の場合は、
好きなことがファッションであったわけですが、
自分よりセンスがある人も、知識がある人もいる中で、どうやってファッションを用いてビジネスをするかと考えた時に、
世の中には元々お洒落な人やお洒落に関心の高い人に「もっとお洒落に」「トレンドを取り入れるなら」というアプローチの仕方ばかりが溢れていて、苦手な人にフォーカスしたものがないことに気づきました。
その人たちをターゲットに、どう見せていけばいいかを考えた結果が今に繋がっています。
好きなこと、やりたいこととは
よく言われる、好きなことややりたいことで稼ぐと言われても…となる人もいると思いますが、
「本気で1日1時間、真剣に自分と向き合う時間を持つ」ことで、一つや二つ必ず出てくると断言しています。
出てきたものに決まりではなく、それを小さく始めてみて、トライ&エラーを繰り返してブラッシュアップしていくこと。
目標の立て方
大きな夢=目標を立てることができたとして、それを手帳に書いておいたら叶いました…とは、残念ながらなりません。
ではどうするかというと、抽象的な目標を具体化していきます。
日常の行動レベルまで項目を細分化した上で、一つ一つ取り組んでいきます。
全てがトップの目標に繋がっていると思えば、取り組み方も変わってきそうです。
2週間~1か月程度で結果が出ないとか、向いてないと決めつける人が多いそうですが、1年本気で取り組んで状況をみることを著者は推奨しています。
確かに、くすぶっている時ほど目に見える結果をすぐに求めてしまいがちで、好きなことを細分化していくと、もちろん好きじゃないことも行動項目には上がってきます。
やりたいことだけしかやりたいくないというのは、実際には成り立たず、泥臭いこともやらなければならないこともあるでしょう。
目標に到達するためには、やりたいことばかりではないと、きちんと綺麗ごとだけでなく、現実的な話もしているところが印象的でした。
細かい事務作業とか、業者さんとの調整とか、他部署とのやりとりとか、営業の電話とか、できればやりたくないことってありますよね…
読み終わって
自分と向き合って本気で自分のことを考えるというのは、日々の忙しさを理由に後回しにしてしまったり、考えているつもりになっている気がします。
私は30代前半に転職して、がむしゃらに走って、今踊り場で息切れ気味なので、そろそろもう一度真剣に考えないとなと改めて思いました。
どうしても同級生や兄弟と無意識に比べてしまって、勝手に劣等感を持ってしまっている部分がありましたが、
“自分が幸せな状態”ということを考えた時に、必要なものは同級生や兄弟が持っているものではないことに気づきます。
さらに今後を考えたときにどうしたいか・どうありたいかということを考えて行く必要があるので、そのための時間を設けたいと思いました。
MBさんだけでなく、今表に出てきている人って、
苦手なことややりたくないこともやったり、いいことばかりでなく嫌なこともしてきていると思います。
むしろそういったことからも色々学んで、やらなくていい状況にできていたりするし、
私たちの想像を超える努力をしてきた人達です。
一足飛びで現在のポジションにはなってなくて、結局誰よりもコツコツ地道にやってきた人ばかりだなと、ここ数年私が注目してきた人を見ていて痛感しています。
だからこそ人を惹きつけるし、話している内容に知識も伴っていて、奥行きもあるのだと思います。
最後に、メルマガのリンクとYouTubeの人生相談の回のリンクを貼っておきますので、興味のある人は見てみて下さい。
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