読書メモ_『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』

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久々の読書メモです。

Voicy人気パーソナリティとして活躍中のワーママはるさんが出版した書籍です。

色々な時間術の本がありますが、オススメの1冊です。

「ワーママはる」さんとは

ワーママはるさんは、外資系企業で16年間のフルタイム勤務(在職中2児の出産・育休・復職)を経て、2020年4月に会社員を卒業。

現在、使途用途を決めずに色々なことを学ぶ時間として、voicyパーソナリティ、note、ヨガ教室の運営(オンライン・オフライン)、不動産投資などをしながら、子育てを行うワーキングマザーです。

バリキャリで子供2人を育てたスーパーウーマン的ですが(そうなんですが)、そんなはるさんが、どうやって日々の生活を回し、今の状態を築いたのかが書かれています。

なんでもできるように見える人が、これまで試行錯誤で色々やってきたことの根幹に、

“時間への意識”があり、その点が深掘りされた内容になっています。

「現状把握」から始める

面白いなと感じたのは、「時間」を「お金」と同じように捉えているところです。

24時間のタイムログを取ってみることから始めるのですが、目的は「使途不明時間を無くすこと」です。

お金ではよく聞くフレーズだと思います。

「使途不明金」を何か明確にする。コンビニで毎回何か買ってませんか?みたいな、あれです。

仕事の時に、なんか色々やったけどこの2時間で資料が出来上がっていないとか、

具体的に何をやっていたか思い出せないということはないでしょうか。

きっと、資料を作っているつもりで、途中で調べ物をしている時間、

来たメールを読んで・返信している時間、急に思い出して対応したことや、電話対応などなど、

きっと色々なことが間に挟まってマルチタスク状態になっていることもあるでしょう。

ストップウォッチを使って実際に測って、時間の使い方を可視化するのですが、

これだけで時間に対する意識が格段に上がると思います。

時間の棚卸しをしたら、どんな作業をどの時間帯にやるのかを精査します。

ルーチン作業なのか、意志力を使う作業なのか。

思考系の作業は午前中に集中させるなどして、作業効率を上げていきます。

自分の価値観を見直す「引き算」

ここでもお金と同じように時間を考え、自分の時間の使い方を見直します。

投資なのか、消費なのか、浪費なのか。

見直すことで自分の価値観をはっきりさせます。

そして「引き算のワーク」です。

「引き算のワーク」に関しては以前、自分軸手帳のワークで触れました。

やりたくないことを洗い出し、自分が本当にやるべき作業なのか、

外注できるものか、避けられないものは有益な時間になるよう工夫することはできるか、

見直す視点は色々出てくると思います。

この時、自分の行動を細かく見ていくことが大事です。

例えば、私は食後にソファーでゆっくりしている時間があります。

「ソファーでゆっくりしていた時間」=30分だと浪費のように見えますが、

実はこの時間は、愛犬と私のコミュニケーション時間です。

寝ている時と散歩以外は、仕事をしたり家事をしたり、買い出しに出たりと落ち着かない私を、

愛犬が独占できる時間を意識的に取るようにしています。

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他にも、やらなければならないことの優先順位で見た時に、

「重要でない緊急なこと」は想定しておいて、あらかじめ対策を立てておくとか、

資料は完璧なものを追求せず、8割で提出するとか。

リスクを取る」ことについても触れられています。

有限な時間の中で、全てを網羅することは不可能です。

何をやり、何をやらないかという取捨選択をする、「覚悟を決めること」が大事だと、

本の中でも、voicyでも度々はるさんが主張されています。

人生を豊かにする足し算

引き算ができたら、いよいよ足し算です。

時間を確保したことで、自分でやりたいことに色々挑戦していく。

色々な“点”を打っておくことで、その点が後に繋がって線になり、面になっていく。

一見、無駄なように思えることや、関係性のないように思えるものも、

あとあと繋がってくることがあります。

理想の生き方を想像した時に、今とのギャップが当然あります。

そのギャップを埋めるために、どう変えていけばその理想に近づけるのか、考えるところから始めていきます。

理想とは進むべき目的地・方向性であり、それがわかってこそ、

どういった手段を取るべきかの試行錯誤が始まります。

読み終わって

「時間を効率的に使って、色々できるようになりたい」というふわっとした気持ちで読みましたが、学びの多い内容でした。

そして、ワーキングしていようが、いまいが、子育て中の人ってこんなに大変なのかぁ〜〜と、改めて感じました。

大変さを理解していたつもりでしたが、少なく見積もっていたようです。

自分の時間が30分確保できたとか、1時間捻出できたという記述を見て、

犬の散歩や世話があるとはいえ、私は自由時間だらけではないかと気づきしばし呆然。

何倍も色々なことができるはずだなと気づかされました。

そして、「どうなりたいか」という理想の部分が曖昧なので、もう少し具現化し、

やれることを少しずつ実行して行こうと思います。

一気にやるとリバウンドを起こして、全部嫌になってしまったりもするので、

小さなことができただけでも、前進と捉えて、

自己肯定感を少しずつあげながら取り組んでいくことも大事だと、教えてくれた1冊です。

本には、より具体的な内容ややり方が載っていますし、

最後に寄せられた質問に回答しているページがあるのですが、これもすごくいいです(語彙力)。

是非、男性側にも読んで欲しい1冊です。


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