今年はコロナで始まり、コロナで終わるような1年になってしまいましたが、
生活の中で色々新しいことを始めた方は多いのではないでしょうか。
オンライン~というものが増え、それを主催したり参加したり、
動画配信サービスや音声メディアも飛躍的に利用者が増えたと思います。
また、非接触型で支払いが可能になる電子決済も勢いを増しました。
様々な変化が起こった1年でしたが、
こういった変化を「受け入れられる人」と「受け入れられない人」には、
大きな差が出てきているように思います。
単純に利用する機会がないということだったり、
何か自分の中に譲れない信念のようなものがあるなら、別かもしれませんが、
「よく分からないから嫌だ」とか「新しいことを覚えるのは面倒だ」といったマインドで、
受け入れられない人達というのは、否応なく時代に取り残されてしまうのではないかなと思います。
例えば、リアルなイベントが難しい中で、
行政の方と何かできることはないか、考えている中で出た話なのですが、
街を散策しながらできるARを使ったスタンプラリーを提案したところ、渋い顔をされました。
行政の立場で言うと、税金を使って市民のみなさんが楽しめるようなサービスを提供しなければいけないという前提があるため、
デジタルに寄ってしまうと、それを享受できないお年寄りたちから、
ダイレクトにクレームが来るということでした。
市としては取り入れたいけれど、必ず反発する方がいるようです。
「ARのスタンプラリーではなく、紙のものを商店街でやります」と言っていたのですが、
逆にそれは、みんなが楽しめるサービスなのか、と問い直してしまいたくなりますが、
現実として、そうなってしまっているのです。
頑なに電子決済サービスを利用しない人たちもいますが、
便利であるからこそ普及してきたサービスです。
それを一度も使わずに「使い方がよくわからない」という理由だけで否定してしまっていると、
結局は自分が損をしているだけということに気づいていないんだと思います。
年を取ると、新しい機器に覚えるのが大変だとか、
目も見えなくなってくるし、指もうまく動かなくなってくるし、
というのもあるとは思うんですが、
むやみに否定しないように、自分もこれから気をつけたいなぁと思うのでした。

実際、私が見かけたおじいさんは、歩き方はよぼよぼでしたが、nanacoで支払いしてました。
けっこう「できないもの」というのは思い込みもあるのかもしれませんね。