長い梅雨が終わったと思ったら、急激な気温変化での暑さからの、ゲリラ豪雨などの天候不順...みなさん、体調崩されてないでしょうか。
さて、今日も朝から音声メディアvoicyを聴いていて、小説ですが真理をついていて深いなぁと思ったお話があったので、そちらをご紹介します。
荒木博行さんのbook cafeより
荒木博行さんのbook cafeという番組があります。
マスターである荒木さんがビジネスパーソンにオススメしたい過去の名著から最新の書籍まで、その内容と荒木さんの解釈を交えてお話しされている番組です。
今日紹介されたのは、中島敦著の『山月記』です。教科書で読んだことがある人もいるのではないでしょうか。
あらすじ
舞台は中国・唐の時代です。李徴(りちょう)という優秀な官僚がいました。
現状に満足できない李徴は、官僚として代官に使えるよりも、自分には詩の才能があるので、詩家として名を残そうとあっさり辞職します。
しかし、詩の才能は開花せず、生活するために再度地方官僚の職に就きます。
地方官僚になると、かつて相手にもしていなかった同僚が自分に指示する立場となっており、それに我慢できなかった李徴は再び官僚の世界を飛び出してしまいます。
ある時、李徴の友人・袁傪(えんさん)が猛虎に出くわします。驚くものの、様子を見て話してみると、その猛虎は変わり果てた李徴だったのです。
このあと、李徴は袁傪に成り行きと自分の心情を吐露していきます。
李徴の抱えていたものとは
結局、李徴は官僚としても、詩家としても上手くいかなかったのは、自分が優秀であるというプライドゆえに、その恥を受け入れられなかったわけですが、その尊大な羞恥心が猛獣であり、それが李徴の場合は虎として現れたというわけです。
このことに対して李徴は、人間は誰しもが猛獣使いであり、その猛獣にあたるのが各々が持っている性情(性質と心情)だと語ります。
羞恥心を超えられるか
『羞恥心』の1つの例として、荒木マスターはここで、自分が得意としている分野でのネガティブなフィードバックにどれだけ向き合えるかという話をされています。
それを貶められたとか恥をかかされたというマインドになってしまわないかということですね。
他にも、自分が行動主体の時は、何か行う時に知らないことを認められるか、人に聞いたり、教えてもらったりということができるかであったり、
他人の行動に対して、ただ自分が知らない・よくわからない・知ろうともしないで、批判し、認めず、行動に出ないということも、惰性や恥をかくかもしれない恐怖からくるものかもしれません。
自分の行動を阻害し、成長を止めてしまう、あなたにとっての『猛獣』とはなんでしょうか。
今日のvoicyで本田直之さんも、年齢に関係なく行動を起こせる人の話として、こちらも恥を顧みずに挑戦する・行動できる人についてお話されていて、とてもリンクしているように感じたので、是非お聴きください。
行動阻害の話で、過去記事も載せておきます⇩