保護犬から引き取り、うちには推定13~14歳の高齢犬がいます。(犬の年齢と人間の年齢比較参考)
2017年の年末に迎え入れたので、かれこれもう5年半ぐらいになります。
来た当初は、散歩に出たら帰ってこられないのではないかというほど、歩くの大好き犬でした。
地理感覚も優れていて、できるだけ家から遠ざかる道を選んでいるような感じだし、
できるだけ行ったことのない道に行ってみたい、
階段や坂があったらワクワクしているような、
そんな冒険野郎でした。
散歩に変化が
もともと、暑さにとても弱いのだということは感じていましたが、
11~12歳になってから、散歩に出ると家の周辺しか歩きたがらなくなりました。
基本的に、仕事後に散歩していたので、視力が低下していて夜は嫌なのかと思っていましたが、
暑くない時期の昼間や夕方でも、これ以上先には行きたくない・隙あらば帰る道へ!となります。
最近では、用を足すと帰ろうとすらします。
無理に歩かせることもないのかなと思いつつ、食欲はあるので太ってしまってはいけないし、
だましだまし、範囲を少しでも拡げて散歩しています。
それでも散歩へ
超小型犬であれば、室内での運動量で問題ないという話も聞きますが、
うちの子は、大型マルチーズ(マルチーズ平均の2倍程度)。
食欲そのままに活動量が減ると、わかりやすく太ります。
また、一人遊びもあまりしないので、家にいると寝ていることがほとんど。
外に連れて出て、匂いを嗅いだり、他の犬や人に会うなどする刺激がないと、
人間同様にボケてしまうのではないかという不安も。
しかも、嫌ならいいかとすぐ帰ろうとすると、ドアの前で家に入るのを嫌がって、
また散歩に行こうとしたりもするのです。
つまり、「外にはいたいが、そんなに歩きたくはない」ということなのかもしれません。
移動手段・外での過ごし方を変える
歩かない犬を歩かせようとするのは、飼い主にとってもけっこう負担です。
私が工夫していることは…
・骨伝導イヤホンを付けて、何か音声コンテンツを聴きながら散歩する
周りの音は聞こえるので車や自転車に対応でき、ゆっくり散歩でも、止まっていてもコンテンツを聴いている状態なので、意識が「歩けない・進まない」ことから逸らせるので私のストレスが軽減。
・公園まで行って、ベンチでしばらく過ごす
・近所の犬OKのカフェに寄る
少し「留まる時間」を作ると、外で過ごす時間でもあり、自由に動けないという若干のストレスを犬に与えるので、その後反動でさっと歩くようになる。(長くは続きません)
・カートでちょっとだけ遠出
いつもと違う散歩体験。移動はらくちんだし、乗り降りさせやすい。カートの準備や押しながらの散歩になるので、ちょっと手間あり。
・自転車でもうちょっとだけ遠出(BuddyRider)
自転車に乗っての移動は、犬も緊張するようですが、匂いや景色の移り変わりも早いので、刺激になっているよう。
うちには車がないのと、私の運動不足解消にもなるので、積極的に取り入れるようにしています。
BuddyRiderについては、過去記事にまとめてありますので、そちらも合わせて読んでみてください。
散歩時間は愛犬とのコミュニケーションの時間
毎日のことだと、散歩もルーティン化して、
飼い主側も「外に連れ出せばいい」という意識になってしまいがちですが、
愛犬たちにとっては、貴重な時間です。
私が耳では音声を聴いたり、先に歩いて後ろを愛犬がトコトコついてくるような状態であっても、
マメに表情を見たり、歩き方や呼吸の仕方を見たりするようにしています。
以前、実家で飼っていた犬が、気づかない間に病気を患っていて、
本当にただ歩くのが辛かったということがありました。(病院では末期まで気づかれず…後悔)
たまには一緒に立ち止まって、ただ過ごすのも良し。
前までは歩いて行けた場所でも、往復の移動とそこでの歩行を考えると、今の愛犬にはかなり辛そうなら、時々、ちょっと足を延ばすために、カートや自転車や車での移動も良し。
自転車でいつもと違う場所に連れて行くと、ちょっと嬉しそうです。
こんな姿を見られると、こちらも嬉しくなりますよね。
無理にリードを引っ張るだけではなく、愛犬の年齢に合わせた散歩を模索していきましょう。