暖かくなってくると、愛犬の獣臭が寒い時期よりも増すような気がします。
毛が脂ぎってくるのも早いような…お散歩でも雑草がうっそうとしているし、なぜか汚れるのが早いような…
毎回トリミングに出すには予約を取るのも大変ですし、お財布にも怒られるし、できれば家でもお風呂に入れられたらいいですよね。
ということで、今回は私がやっているお家でできるシャンプー&トリミング方法とグッズを簡単に紹介します。(元トリマーに教えてもらいました)
準備と環境が何より大事
お風呂好きな子もいますが、大半の子は水嫌いだったり、恐怖心があったりします。
また、トリミングの最中もじっとしていないといけないので、ストレスが溜まる時間になります。
そんな心理状況の子たちを、いかに大人しくさせて、効率よくすませるかという方法を2つご紹介します。
①シャンプー前にドライ・トリミング道具は全部用意しておく
シャンプー後は、濡れた身体をどうにかしたくてたまらないものです。
バスタオル、トリミングに必要な道具は一式用意して、後でバタバタとどこかに取りに行く必要がないようにしましょう。
用意するもの
私が実際に用意しいてるものは、こちらです⇩
- バスタオル(タオルドライ)
- ドライヤー
- バリカン
- くし類
- ハサミ
ドライヤーは普段使っているものでもいいのですが、片手が埋まってしまうと、困ることがあります。
ドライヤーをかけながら、櫛でとかしていくことによって毛の仕上がりがふんわりするのですが、片方がドライヤー、もう片方が櫛だと、思いのほかうまく櫛でとかせないのです。手が足りません。
手櫛だけでやると毛束のまま乾いてしまったりして、ちょっと残念な感じになるので、長毛種の場合は特に固定できるタイプや置き型のものを取り入れてみてください。
うちではこんな感じ⇩
これはドギーマンのものですが(現在販売なし)、他にもいろいろなメーカーがハンズフリーになるようなものを出しているので、チェックしてみて下さい。ドライヤーが手から離れると、とっても助かりますよ!
バリカンは、コードレスのもので充電式だと便利です(だいたいそうですが)。お尻周りの排泄に邪魔な毛(長いと汚れやすくなります)や肉球の間で伸びた毛(フローリングで滑りやすくなります)の処理に大活躍します。アタッチメントが付いているものであれば、身体全体の長さを調整するためにも使えます。
スリッカーはコーティングピンが付いたものを使用しています。小さい方は髭など、顔周り用として、大きい方は身体全体に使用しています。(使用スリッカーはこちら)
ドライヤーで乾かしながらとかすとすぐにこんな状態に⇩
毛玉があったり、毛が薄いところは肌がつれやすくて痛がるので、気を付けましょう。
ノミ取りくしは、ネーミングがあれですが、目やに取りに本当に便利です。わりと目やにって溜まりやすかったりして、衛生的にもよくないし、臭いの原因になったり、見た目もよくないので、小まめにお手入れはした方がいいのですが、固まってしまっている場合は、水でふやかせるお風呂のタイミングで取ってあげるといいでしょう。この細いコームが毛の間に入り込んで付いてしまった目やにやゴミを一緒にごっそり取るのに本当に使いやすくておススメです。(使用ノミ取りくしはこちら)
トリミングはさみとコーム、はさみは目頭顔周りで伸びてきた毛をカットしたり、髭などの顔周りのカットに使っています。バリカンでやるよりカットした方が早いなと思うような長い毛も最初はハサミでバッサリ切ってから、バリカンで調整するパターンもあります。
*暴れる子はご注意を。顎鬚持って動きを固定させるのがトリマーさんの技のようですが、顎鬚持っても振り切られることもあるので、何度か試して様子をみてみてください。
②犬が暴れない仕組みづくり
最初にも書きましたが、お風呂・トリミングはじっとしていないといけないので、犬にとってはけっこうストレスなうえに、怖い体験です。
どうにか逃げようとする子もいると思うので、その逃げ場を失くします。恐怖心を煽りそうですが、どうにもできないとなれば力技で反抗する確率はぐんと落ちます。
シャワーは空の浴槽で
「不本意だけど、どうしようもない」というのが表情から読み取れると思います⇩(笑)
足元が滑らないように、タオルなどの滑り止めを敷いてあげるといいでしょう。
恐らく、写真のように浴槽の淵にずっと手をかけた立ち姿でいる子が多いと思います。このままシャワーで身体を十分に濡らしてからシャンプーをして、身体全体から顔を洗うようにしてあげましょう。
顔は慣れるまではなかなか難しいと思いますが、洗い流す時は耳や目に入らないように、鼻が濡れないように注意しましょう。
私は頭と髭を重点的にシャンプーで洗い、頭に直接シャワーを当てることはせず、タオルハンカチに水を沢山吸い込ませたものを使って、洗い流します。
洗い終わったら、浴槽の中で身体全体をよくタオルドライしましょう。
ドライとトリミングは洗濯機の上で
これは、洗濯機の形状と犬種(大きさ)によって実現可否はあるのですが…
私は、縦型洗濯機の上にタオルを敷いて、そこに乗せてドライとトリミングの一部を行います(ドライヤーの説明写真の状態)。
最初から床だと暴れたい放題で、逃げたいし、身体濡れてて気持ち悪いし、なかなか言うことを聞いてくれないものです。
本能的に、高さがあり過ぎて、そうそう飛び降りようとはしません。
*個体差はあるので、絶対目を離さず油断はしないでください。飛び降りたら骨折するかもしれません。そのためにも、飼い主が前に立って防げるように、道具は最初に全て手元に用意しておく必要があります。
身体の面積の広い部分から乾かしていって、徐々に細部を乾かし、顔周りのカットは洗濯機に乗せた状態のまま、お尻周りや肉球の裏は下におろしてからバリカンで処理しています。
終わりに
いかがだったでしょうか。
1人なので、実際にやっているところはなかなか写真では撮れないので、ざっくりした内容になりますが、少しでも参考になればと思います。
ちなみに、肛門腺絞りと爪切りはプロの方にお任せしています。
今回はこんな感じ⇩あまり大きな変化はありませんが、目にかぶさってくる毛や口周りをちょっとカットしました(マイナーチェンジ)